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いままでのフラスコ

No.462 2018/02/02 ~ 2018/02/06

jokogumoの「使う漆と知る漆」

jokogumo2018-2dm-3.jpgjokogumoの
「使う漆と知る漆」

2月2日(金)~2月6日(火)
11:30~19:30

2012年「展示をするということ」
2014年「幸せの力」


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私たちが普段目にする漆のものには
知らないところで多くの人の手がかかっています。

漆の木を植えて、育てているのは誰?
漆を掻くってどういう仕事?
採ったあとはどうするの?
それらの道具を作る人がいなくなる?

また、漆そのものにも不思議な魅力がいっぱいです。

漆の良さってそもそもなに?
乾くってどういう状態?
接着剤になるってほんと?

もっと使って、もっと知る。
使う漆と知る漆、どちらもギュッと詰め込んだ
盛りだくさんの5日間です。

3会場での開催となります。

■フラスコ

映像とともにものの背景を学べるメイン会場。
浄法寺からは漆掻きや塗師、食の匠までもがもやってきます。
食べて飲んで、使って触れて、見て聞いて。
「使う」「知る」「選ぶ」をとことんたのしめる展示です。


・漆器・漆作品の販売

汁椀はじめ、お皿に鉢、酒器にお弁当箱など、企画展示ならではの品揃えです。

・「浄法寺食堂」2月2日~6日

浄法寺の郷土料理けんちん汁・おにぎり・お酒・お茶など、浄法寺塗りの器で。
※提供予定数がなくなり次第終了

・「汁椀の塗り直し相談&受付会」2月2日・3日

お使いの汁椀の塗り直しを検討されている方への相談&受付会です。
塗り直しをすることで長く使えると言われる漆器ですが、
そのタイミングは判断に迷うところ。
傷んでいると感じるよりも少し早目が長く使うコツ。
是非この機会にご相談ください。
まとめての受付ができますので通常必要な往復送料が掛かりません。
※jokogumoでのお受け取りの場合。
ご自宅への配送をご希望の際は別途片道の送料を頂きます

・「漆掻きの実演」2月3日・4日・5日

現役の掻き子(漆掻き職人)が本物の漆の木、道具を使って実演します。
工程、またその技について、気になることは気軽に質問してみてください。

・トークイベント
「漆を掻く人(鈴木健司)×その道具を作る人(鈴木康人)」
2月3日(土)18時30分~ 
要予約 1,500円(1ドリンク付)

申し込み・詳しくはこちら
http://www.jokogumo.jp/note/2018/01/post-87.html

こちらのイベントはキャンセル待ちとなります。
鈴木健司さんが諸事情により欠席になりました。
代わりに「漆かんな」を作る最後の職人と言われる中畑文利氏に
来ていただけることになりました。


鈴木健司
漆を採取する「漆掻き」であり、その漆を使い器を作る「塗師」。
国産漆を使いたい、その技術を極めたいという思いで会津から浄法寺へ移住
1年の半分は山に入って漆を掻き、残りはこもって漆を塗る、まさにうるしびと。

鈴木康人
鉄を叩き道具を作る「鍛冶師」であり、刃物を研ぐ「研ぎ師」。
布作家の妻鈴木智子とともにomotoとして活動する。
福島県いわき市在住。
3年前より漆掻きの道具を作るただ一人の職人中畑文利さんの技を受け継ぐべく
青森県田子の師の元に通い、昨年より浄法寺にも鍛冶場を構える。

聞き手:小池梨江(jokogumo店主)
GUEST:飯坂大(写真家)

漆を掻く仕事とはどういうものであるのか、工程はもちろん職人としての考え、
その精神性について鈴木健司さんより話を伺います。
また、使い手にとって漆を掻く職人がいるということは想像ができても、
その道具のこと、それを作る職人のことはなかなか想像できないものです。
今回のトークでは鍛冶師としてその道具作りに挑む鈴木康人さんの話も
合わせて伺います。

「漆器の使い手とその作り手」の、さらに向こう側にある
「漆掻きの道具の使い手と作り手」。
普段なかなか知ることのできない関係性の中での話ですが、
それは私たちの身の回りにあるすべての物事に当てはまります。
今ここにあるものの背景のさらに向こうの背景を考える。
そのきっかけとなるようなトークイベントです。

また今回のトークを企画した理由のひとつには後継者不足という
大きな問題があります。
掻き子が減っていること、その高齢化は知られていますが、
その道具を作る職人も例外ではなく、むしろより危機迫った状況です。
漆鉋と言われる漆掻きの要となる道具のただひとりの作り手中畑文利さん、
その元に通う鈴木康人さんを写真家飯坂大さんが撮りためてきた
映像・写真も合わせてご覧いただく予定です。


どうしてこのような現状があるのか。
私たちはこれまでに何をしてきたのだろう。
これからどういうことを考え、残していくのか。
はたまた残さないのか。
それぞれに自分のこととして考える。
そんな人がひとりでも多く必要になってきた、
そんな時代なのだと思います。

■うえぐも
ワークショップ開催時のみOPEN

漆の特性を楽しく学び、体験できるちいさなワークショップ会場です。
飾る漆、使う漆、お好きな方を是非この機会に。

・田代淳ワークショップ「漆板をつくろう」4,320円~ 要予約
2月2日・3日 各日12時~13時30分/15時~16時30分

田代淳
盛岡市在住のうるしぬり作家。制作のほか、
漆を使って割れた器を直す金継ぎ教室、
漆の魅力とその楽しさを伝えるワークショップも各地で開催。

申し込み詳しくはこちら
http://www.jokogumo.jp/note/2018/01/post-85.html

・滴生舎ワークショップ「こぶくらに漆を塗ろう」6,480円 要予約
2月4日 12時~/14時~/16時~
2月5日 12時~/14時~

申し込み詳しくはこちら
http://www.jokogumo.jp/note/2018/01/post-84.html


■jokogumo
12:00~18:30

漆作品のほか、かごやざるなど東北の手仕事、
浄法寺に通う「omoto」のものが並びます。
素材は違えどしっくり馴染む、北国の道具と作り手たち。
どちらも合わせてお楽しみください。

http://www.jokogumo.jp/

協力:滴生舎
映像:奥山淳志
映像/写真:飯坂大

2018年展示 幸力

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