2015.06.08
金安正臣 春纏展 VOL 12
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素材と素直に向き合い
作り上げられた服です
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金安正臣 春纏展 VOL 12
6月12日(金)~6月17日(水)
12:00~19:00(最終日17:00)
今回で 12回目となる 春纏展。
個展のタイトルを考えて、漢和辞典から「纏」と言う漢字を見つけ 、
春から夏へと向かう新緑の空気の美味しい季節に開く個展にぴったりだと思い
「春纏展」と名付けました。
今回、神楽坂フラスコさんに場所を移して初めてとなる春纏展。
季節は、少しずれましたが12回目となるので「春纏展」はそのままにしました 。
作った服を着てくださる人、毎年楽しみにいらしてくださる人との時間は、
とても大切な時間であり、勉強になる場です。
毎年新しい布との出会いがあり、その布を、どんな形の服に仕上げられるかと、
制作し楽しい時間を過ごす日々です。
何度も同じ形の服を作っていると、
その形にあった布が見えてきます。
そして、服の形に適している布を探したり、
布から服のかたちを教えられたりもします。
布にあった服の形に仕上げられた時は、
とても嬉しいものです。
服は、ハンガーに吊るされて飾ってある時よりも、
人が身に纏った時に服の一番美しく見える時であると思います。
又、その服を着た人全体がバランス良くみえるのが、
その人に合った服であり、服だけが目立つのでは、
良くないと思います。
着るほどに、肌に馴染み表情を変える天然素材、
何度も着る事により自分の体に馴染んでいき風合いが出る麻布。
いままでの展示会で、発表してきた服は、ほとんどが麻布中心で、
麻布似合った形をデザインしてきました。
最初は、ゴワゴワからテロテロになるまで長い間身に纏っていただきたいと思い、
飽きのこない形、流行に左右されない形を求め思案しながら作ってます。
同じ形の白いブラウスでも、綿布、麻布では見た目にも着心地も全く違う物になります。
麻布に綿布が半分入る事で、とても柔らかい肌触りが生まれます。
一つの形を、色々な布で楽しむ事も面白いのではないでしょうか。
服を通して、日々の生活の中で、心地よさを身に纏い感じで頂きたく、個展を開催します。
金安正臣