2014.09.15
奇跡の一枚
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「何枚も絵を描いていると奇跡の一枚が生まれることがあるんです」
沙羅さんは、キャンドルナイトでそう語った。
何枚も何枚も描かれる絵の中に
意識したわけでもなく
奇跡的に生まれる作品があると
「水や風になったような気持ちで目の前の自然に心をひらいていったとき
ふっと自分がその自然のなかへ溶け込んでいくような、また自然が自分のなかへ
入ってくるような瞬間が訪れるはずです」
白井さんは「季節を知らせる花」の本の中で
正岡子規の写生句を詠み、そう解釈しています
「心象と実景の境を飛び越えて、自由に自然とひとつになれる心」
奇をてらったり、巧さをアピールするような力みや
欲がこれぽっちもない
沙羅さんも
目の前の事物を素直に受けとめ
心を開き、自然との対話で
ひとつになったんだ、と
そう感じた。
・・・・・・
「季節を知らせる花」展
9月12日(金)~9月17日(水)
12:00~20:00
※13日(土)最終日17:00まで